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Kyoto

遅くなりましたが、『着物でいざ京都!』のご報告をしたいと思います。
少々長くなりますが、どうかお付き合いください。

まず荷造りの段階で、改めて着物の重さを実感しげんなり・・・からスタートしました。
足首までのロングドレス(実はたくし上げていますから実物はそれ以上の長さ!)を
二枚重ねで着たうえにさらに重ーい帯を巻きつけるのですから、
重たいのは当然ですが・・・洋服に慣れている現代人にしてみたら
とても着るものの重さとは思えない、尋常ではない重量感でした。

なんとか荷造りを終えて出発し、到着した1日目は市内観光。
紅葉シーズン真っ盛り、タクシーの運転手さんもうんざりの混雑の中、
有名どころは避け、お茶に所縁のあるスポットを先生に案内していただきました。
今まで話だけは知っていた場所やものを目の当たりにして感動。
それらに対峙すると、その向こうにたくさんの歴史のドラマが広がっていることを
肌で感じられました。
紅葉もきれいで京都名物も堪能し、初日は楽しく終えました。

さて2日目、本来の目的であるお茶会当日・・・
早起きして早速着付けを開始。
着物は年に一度か二度くらいしか着ないので、ほぼ1年ぶりです。
練習しなくても大丈夫かなーという甘い目論見は大外れ、
焦れば焦るほど、帯が結べない!
早々に先生に泣きつき、結んでいただくという体たらく。情けない・・・。
予定していた時間を大幅に過ぎて、ようやくタクシーで出発(先生ごめんなさい)。

結論から申しますと、お茶会自体はどこでもよくあるスタイルの大規模版、
といったところでしょうか。まあ、予想の範囲内です。
何ヵ所か設けられた会場をまわってお茶を三服いただき、
途中簡単な軽食もついていました。
一般的なお茶会ではお茶は二服、軽食はありませんので今回はお腹いっぱいです。
お菓子はどれも本当においしくて、「さすが京都!」と感心しきり。
ただ京都のお菓子は大ぶりだそうで、ぎょっとするくらいのボリュームでした。

最大のクライマックスはお茶をいただく時ではなく、お家元の中へ入る時に訪れます。
(お茶はお家元周辺の施設でいただき、お家元の中ではいわば見学のみ)
おそらく参加している方々の真の目的も、お茶ではなく中へ入ることだと思います。
さんざん待たされてお腹もたぷたぷ、疲れが出てきた頃にようやく私たちの順番です。

一歩門の中に入ると・・・そこはまさに市中の森!異空間です。
疲れも吹き飛ぶほど興奮してしまいました。
以前同じように初めて家元を訪問された方が、
「そこは市中の森であった」と書かれた文章を読んだことがあるのですが、
私はそんな大げさな・・・と信じていませんでした。
お家元は街なかにありますので、いくらなんでもそれはないだろうと思っていました。
ところが実際に行ってみると・・・
「ほんとに森だ!」と、以前読んだ一文が即座によみがえりました。

決して広い空間ではないのですが、威圧感さえ感じるほどの巨木が何本もあり
街なかとは思えない静けさに包まれています。
言葉は悪いですが、異様なくらい手入れ(=掃除を含む!)の行き届いた露地は
現実味が無いというか、独特な雰囲気が漂っていました。
(※露地とは、茶室の庭のこと)
前にお稽古本を読んでいて、茶庭の手入れとして“葉っぱを一枚ずつ拭く”・・・という
とんでもない項目を見つけて仰天したことがあるので、先入観があったのかもしれません。

門をくぐっただけで興奮状態になったわけですが、中に入っても興奮は続きます。
行く前にはお家元ご本人に会えるのかどうか定かではなかったのですが、
当代先代のお二人ともにお会いできました。
テレビでは拝見していたので、「本物だ!」とまたまた大興奮。

建物の改修についても、お家元よりお話下さり
年明けの初釜が終わり次第工事に着手するとのことで
やはり最後のチャンスであったことに間違いなく、来られてよかったと思いました。
柱などの部材は可能な限りそのまま再利用し、
痛んでいる箇所の補修と耐震補強を行ないつつ、現状の姿と全く同じに再現するそうです。
「何も変えずに後世に伝えるのが私の使命なので」と仰ったのが印象的でした。
全く同じに再現するとはいえ、ひとつどうにもならないのが土壁だそう。
現在ではとっても落ち着いた黄土色になっている土壁ですが、
これは長い歳月を経て今の色になっているわけで、
同じ材料・工法で塗り直しても、どうしても当初は今よりも随分明るい色になるそうです。
それだけでもかなり印象は変わることでしょう。
機会があれば、生まれ変わった姿も見てみたいと思います。

終わってみればあっという間だったのですが、やはり一日がかりのビッグイベントでした。
何といっても、『森』の体験が最も強烈でした。
言葉ではお伝えしきれないのがもどかしいのですが・・・せめて写真だけ。
森の入り口です。

今日庵

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