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桂離宮

先日、京都の桂離宮を紹介する番組がNHKで放送されていました。
数年前に行ったことがあり、興味があったので見たのですが、
実際には入れなかった場所の紹介や、修復作業の映像もあり、
期待以上に楽しめました。

みなさん、桂離宮についてご存知ですか?
桂離宮は京都市西京区桂に、江戸時代初期に造営された離宮(皇族の別荘のようなもの)で、
その庭園は日本庭園の傑作とされています。
現在は宮内庁の管理下にあり、事前に参観申込みをしないと入ることができません。
見所は盛り沢山で、とてもここではご紹介できないので、
印象に残ったエピソードをひとつだけご紹介したいと思います。

桂離宮はその庭園の美しさもさることながら、すばらしい建築物も数多く残っています。
その中の御殿(実際の生活スペース)の屋根は、「杮葺(こけらぶき)」という工法で作られています。
「杮葺」というのは、長方形の薄い木板を下から順にずらしながら平行に重ねて並べ、
竹釘で固定していく日本古来の伝統的な手法です。
桂離宮の御殿では20年毎にその屋根の葺き替えをしているそうです。

現在70代の屋根職人の方が、インタビューに答えていらっしゃったのですが、
今まで2回葺き替え作業に参加されたとのこと。昭和の修復の模様が映像で流れたのですが、
竹釘を口に含み、1本ずつ舌で押し出しながらものすごいスピードで打付けていくのです。
まさに職人芸といったすばらしい技でした。

御殿の屋根は「むくり」といって、屋根の中程が少し盛り上がって滑らかな曲線を描いている
のですが、「むくり」は屋根葺きの職人芸と言われ、腕の見せどころのひとつだそうです。
さらに屋根の四方は、むくりの曲線と角の曲線と二方向の曲線が入り組み、
難易度がますます高くなります。

下から順に葺いていくのですが、常に「この先はどんなカーブになっていくのか」、
「全体の形はどうなのか」を頭に入れて作業しないと、ずれが生じてうまくいかないそうです。
今の自分の手元だけをまっすぐにしても、先を見ていないと、
全体がまっすぐには仕上がらないということです。

これは屋根の葺き方だけでなく、どんな仕事にも当てはまると思いませんか?
「木を見て森を見ず」ということわざもありますが、案外「森」を見ながら仕事を進めた方が、
効率的で効果的な場合も多いように思います。
もちろん、1本1本の木をしっかり育てることも大切ですが。

前置きが長くなりましたが、百聞は一見に如かず!
ぜひ実際に行って見てください。お庭も建物も本当にすばらしいです。
モダンでおしゃれなデザインに驚かされます。
日本人であることが、ちょっと誇らしくなりますよ。

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